私は、人の心というものは記憶・肉体の形・関わってきた人々・現在に至る環境で構成されていると考えています。
だから病気や怪我で記憶や肉体が欠落する・大切な人と別離する・環境が変わることで心は簡単に変化し壊れてしまいます。
この物語で壊れたのは主人公だけではありません。主人公を守れなかったヒロイン達も少なからず壊れています。その痛みや傷みがどうなっていくのかが見どころの一つです。
そして謎の数々。主人公を助けた「ゆうしゃ」とは何なのか?名前ではなく肩書を名乗った意味とは?姿を見せず、しかし魔人たちから動向を注視されている「王女」は何者なのか?